運命に従ってみた
「そうなんだけど、勇一バカだから」

そう言いながら呆れたように笑っている。

え?まさか…


「それで責任感じて付き合うことになったとかじゃないですよね?」


「だから、勇一バカなんだってばー」


バカというか…たぶん


「優しいんでしょうね」


「まぁ、良く言えば優しい
悪く言えばバカでしょ?」


そう言われたら
返答に困ってしまうのだけど…

そんな話をしているうちに
いつの間にかお店に到着していた。


「わざわざありがとうございました」

「通り道だったから大丈夫よ
また明日ねー」

そう言いながら大きく手を振ってくれている。


何か、友美さんと勇一くんって
雰囲気が似てるなぁ…

あ、親子だから当たり前か…

なんて帰りながら一人で突っ込んでいる私。

でも、ほんと

いいとこに就職できて良かった。
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