運命に従ってみた
けれど、さすがというか…

「じゃーん!真矢ちゃん見て見て」


月曜日、仕事から帰ってくるなり
新しい携帯を自慢げに見せてくる。


「携帯変えたの?」

「うん!」


その笑顔は何だ…笑いがでそうになる。


「真矢ちゃん、この番号いれて」

そう言われ、教えられた番号を入れ登録をすると


「こっちがプライベート用
今までのが仕事用にした」


いまいち状況が掴めず、ぼーっと渉を見ている私に


「仕事用の携帯は、俺の仕事中しか出ない宣言したし、もし仕事関係で急用ができたら
昼間の仕事の人間はプライベート用にかけていいよって言っといたけど急用以外でかけてきたら
クビって言っといた。
んで、夜の方はボーイ2人だけにこっちの方教えて仕事用のは8時以降電源切るって言っといた
って事で、どう?」


どう?って聞かれても…


いろいろと突っ込みどころがあるんだけど。


「ありがとう」


それしか言葉が出てこなかった。
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