運命に従ってみた
連絡取り合ってる人もいないもんなぁ…

友達がいないって、なかなか寂しいものだ。

そんな事を思いながら

足元も気になるし…

人があまりいない端っこの方へ行き
ぼーっと周りの人達を眺めている。


「あれ?神田さんだっけ?」


横から急に声がした。


とっさに声の方に顔を向けると


「み、三坂くんっ!?」


「やっぱ神田さんだ
こんなとこで何してんの?」


「え、あ、あの友達が…
友達待ってて…」


ビックリしすぎて声が裏返ってしまっている。


「そうなんだ、みんなと会った?」

「いや…そんな知り合いがいないというか」


あぁ…友達がいないと言ってるようなものだ。


それにしても

「三坂くん、よく私の名前覚えてたね」


それが一番の驚きだ。


「うん?だって卒業式に告白してきたじゃん」


うわぁぁあぁぁぁ

叫びたくなるほどの恥ずかしさだ。
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