運命に従ってみた
何と返していいか分からず
気まずい空気が流れているけれど…


「あの頃、すごい三坂くんモテてたもんね」


少し作り笑いを浮かべ
そんな事を言ってしまっている私。


「まぁ、今もモテてるけどね」


「へ…?あ、そ、そうだよね」


「うそうそ、本気にしないでよ」


そう言いながら笑っている三坂くんは

相変わらずかっこいいままで…

会えたらいいなぁなんて思ってはいたけど
まさか、話しかけてもらえるなんて

あぁ…ほんとに来て良かった…


頭の中でそう思いながら思わずニヤついてしまう私に

「なに?そんなうれしそうな顔して
俺に会えたのがそんなうれしかった?」


そう言いながら
私の顔を覗き込むように見ている。


わぁぁぁぁ…ヤバイ、心臓…
< 20 / 135 >

この作品をシェア

pagetop