運命に従ってみた
けれど、その話し合いから帰ってきた亮は


「真矢、話あるんだけど」


夕食の準備をしようとする私に
真剣な顔でそう言いながら
座るように促される。


「何かあった…?」


座りながら亮の顔を見ると


「…仕事辞めてくんない?」


突拍子もない言葉…



「え?どういう事?」



静まり返る空間が数分流れると


亮は言いずらそうにようやく口を開いた。


「俺ん家、洋食屋なんだけど…」


「うん…?」


初めて聞く亮の実家の話だ。

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