運命に従ってみた
結局、私は

大好きだった友美さんのペットショップを辞め


「真矢、それ終わったら買い出しお願いね」

「あ、はい」



アパートを引き払い
朝から夕方まで働き、週に1回の唯一の休みでも
仕込みを手伝い、買い出しに行き


「真矢ちゃん、洗濯しといてね」


あまり気に入られてない様子の亮の母親と

亮の実家で生活する事になってしまっている。


最初で言ってしまった

4万円という給料のみをもらい…

自由すらもなく、ひたすら働き

それが普通になってしまっていた。


けれど…


休みの前の夜に、2人でお酒を飲みながら
他愛もない話をする。


それだけで、疲れとか
どうでもよくなっていて

幸せだなぁなんて。


こういう生活がずっと続くんだと思っていた。



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