運命に従ってみた
何だろう、この感情…

悲しいとか、ショックとかじゃなくて

自分の存在価値がなかったような…

一生懸命、お店のために、亮の為にって

メニュー考えたり、宣伝したり、人付き合いしたりしてたけど

土台にされたような気分というか…

軌道に乗ったら、お役御免って


…笑える。


笑いしかでてこない。

あんな人達の為に流す涙がもったいない。


唇を噛み締めながら

快晴の空を見上げると、大きく息を吸い込んだ。


…叫びたい気分だ。よしっ!


「お一人様ですか?」

「はい」

「お時間は?」

「2時間で」


こんな時は大声で歌う、歌って歌って
嫌な気分全部吐き出してしまおう。
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