運命に従ってみた
声が枯れるほど歌うと不思議と小さなウジウジした感情が消えていく。


カラオケ店を出て歩き始めたけれど…

車…処分しなければ良かった…

なんて数年前の事を今更ながらに後悔している。


亮の車だけしか乗らなかったから
私の車いらないじゃんって簡単に考えたけど


まさか別れがくるなんて想像なんてしてなかったわけで…


ほんと、人間どうなるか分からないものだ。



大きなバック2つを持ちながら歩き続けていると

だんだん重く感じてくるのは当然で…


違う、そんなのはどうでもいいんだ。

私はそもそも
どこに歩いているんだ。

目的地がないじゃないか。


…っていうかこれホームレスっていうんじゃ


ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ。


冷静になりすぎて怖くなってきてしまった。
< 30 / 135 >

この作品をシェア

pagetop