運命に従ってみた
住むところ…そうだ。
住む所をどうにかしなくちゃ。

歩きながら、ふと目についた不動産屋さんの前にある住宅情報を見てみるけれど…


無職だよね…、無職だと借りれないんじゃ…

でも、昨日までは働いてたわけだから…


「よろしければ中でご案内致しましょうか?」


お店の中から女性が出てきて
中へと案内され、とりあえず座ってみる。


「何か気になる物件ございましたか?」

お茶を出され、そう笑顔で聞かれるけれど


「あー…アパート探してて…」


「ご希望の地区とか、ご予算とかございますか?」


「予算が4万以下とかで、近くにスーパーとかあるような場所とか…」


「こちらはどうですか?」


きれいなアパートの見取り図をプリントアウトして持ってきてくれた。

ワンルームで若干狭いけれど
近くに繁華街があって、車がなくても困らなさそうなところだ。
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