運命に従ってみた

*這い上がる

慣れないベッドのせいなのか
不安のせいなのか
それとも疲れてないせいなのか

あまり眠れないまま
外は明るくなっている。


まぁ、眠れなくても
仕事行くわけでもないし…


…無職だし。


寝転びながらテレビをぼーっと観ている。


ん?何か音がする…

電話?電話だ!

マナーモードにしてたせいで
バイブ音だけが聞こえ

必死に携帯を探し

布団をどかし、枕をどかすと

ようやく目についた。


慌てて通話にしてみると


「神田さんのお電話でお間違いないでしょうか?」


不動産屋さんだ。
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