運命に従ってみた
「すいません、目的地に到着しましたって言うんですがお店が見当たらなくて…」

「今、何か目立つものある?」

目立つもの…辺りを見渡すと

「うどんやさんとおでんやさんがあります」

「あ、分かった。出てくるね」


そう言うと電話が切れ

キョロキョロしてるうちに

ほんの目の前のビルの方から人影が見えた。



「真矢ちゃん?」


赤い髪のセミロングに、色白の肌
そしてミニスカートの女性が
笑顔で迎えてくれている。

この人が、私の人生を
後に大きく変えてくれた人物

スナックのママさんだ。


私の人生は

ここから再び新しく生まれ変わる事となる。


そんな事を知る由もない私は

緊張しながら

案内されたお店へと足を踏み入れた。
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