運命に従ってみた
深呼吸して家を出て、お店までの徒歩5分が
あっという間だと感じるほど
人が多く、賑やかだ。


お店の前までくると

もう既に、ガヤガヤと店内から聞こえる。


扉を開け、荷物を置き
カウンターの方に行くと

ボックス席に6人ほどの男性客が座っていて

カウンターにも2人座っている。

そのうちの一人は


「お、真矢ちゃん。おはよう」

「きくりん、いらっしゃいませ」

知ってる顔の人がいると安心してしまう。

ほっと笑みがこぼれてしまったのもつかの間


「真矢ちゃん、カウンター席いても
あっちもこっちもって、お客さんの相手できないでしょ?
ボックス席行って。」


「あ。はいっ」


なかなか、きつい口調である…
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