運命に従ってみた

ボックス席に案内されると

若い男性店員が、おしぼりを差し出し

「何を飲まれますか？」

と、順番に聞いてくれるけれど


「あ、私レモンサワー」

「私はハイボール下さい」

「俺もハイボール」

みんな飲みに行くのに慣れているのか
普通に飲み物言っているけど

どんな飲み物を注文していいのか分からない私は


「…私もハイボール下さい」

「かしこまりました」


ハイボールって、あんまり飲まないのに…

つい、流れにのってハイボールなんて言ってしまっている。


「そんじゃ、かんぱーい」


最初の１、２杯までは

４人で、普通に話してたはずなんだけど…


トイレから帰ってくると
リエちゃんと、きくりんが
ボックスの端の方に移動して
２人で話し込んでるし

ママさんは、カウンターに移動して
店員さんとトランプ始めてるし…

帰るわけにもいかない私は
１人ボーッと、周りを観察しながら
ハイボールを飲んでいるという

この状況は一体何なんだ…