運命に従ってみた
「あんがと、わざわざごめんね」


そう言いながら笑顔を向けられ


「女装したら、キャバ嬢ナンバーワンになれるんじゃないですか?」


心の声が普通に出てしまっていた。


「へ?…」


余裕の俺イケメンだろ顔が崩れ

間抜けな顔になっているのを見ると


こういう人も人間なんだなと実感させられる。


ヤバイ、笑いが止まらない。


「真矢ちゃん、帰るよー」


「あ、はい」


そう言いながら立ち上がると


「真矢ちゃんっていうんだ?またね」


そう言ってくれたピンクアッシュくんに頭を下げ

私の初めてのアフターの夜は

最後の最後に楽しい思い出となった。
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