運命に従ってみた
「180ちょい?かな…
真矢ちゃんは、150ちょいくらいか?」

そう言いながら
私の頭に手を置くけれど…

両手が塞がってる私はされるがままである。


「もしかして、真矢ちゃん
俺がここで仕事してるって聞いて
わざわざ会いにきてくれたんでしょ?」


は……??いやいや、誰に聞くんだよ…


という突っ込みをしたいけれど

こんな事をいちいち否定していると
ますます時間がかかってしまい
私の両手は悲鳴をあげてしまうわけで…


笑ってごまかしながら話を切り上げるのが
懸命な判断だ。


「じゃあ、私はこれで…」


と頭を下げ去ろうとするものの…


「真矢ちゃん、今からごはんでも作んの?」


両手に下げている食材を見ている。
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