運命に従ってみた

*お礼という名のデート

朝起きてから、こんなに一日が長いなんて思った事がないくらい落ち着かない。

何をしていても集中できない。

横になって顔むくんだら嫌だし…

ごろんとする事すらできず

少しずつ時間が流れていく…

5時過ぎにはお風呂に入り、気持ち程度の顔のマッサージをしている私。

渉としては、ただのお礼のごはんくらいの気持ちで誘ってくれたのかもしれないけど

私の中ではもう完璧な初デートのようなもので

ある意味、思い込みの激しい女…


あぁぁぁぁぁ…洋服何着よう。

髪型は?おろす?

ちょっと丈の短いワンピースとか着ちゃったりして



…気合い入りすぎかよ。


自分で自分に突っ込み入れつつ


結局、いつもお弁当を届けていたような

スキニーに薄いシャツというようなラフな服装になってしまっている私はビビりなんだろう。


そりゃ、私の中じゃ初デートみたいなもんだけど

そんな事考えてるなんて思われてしまうのは

当然嫌というか…

勘違い女お疲れさんみたいな感じは

みじめというか…

多分恋愛恐怖症になってしまっているんだろう
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