運命に従ってみた
平静を装いながら

「何でペット…?」

せめて彼女とか言ってくれたらいいんだけど。


「ん?かわいいじゃん?
ペットって飼い主が何もかもしてあげないといけないでしょ?
飼い主以外には懐かないって感じがいいじゃん」


そんなまぶしいくらいの笑顔で
さらっと答えてくれるけども…


なかなかすごい事言ってるような気がするのは
私の気のせいなのだろうか。


いやー、それにしても…


若干お酒が入ってるおかげで

こうやって向かい合って

渉の顔を凝視できているけど

ほんと、何だこの長いまつげにぱっちり二重は…

鼻も高すぎず低すぎず…

そもそも何で外仕事なのに

こんな透き通った真っ白な肌なんだよ…


作業着の時は、肩幅とか腕とか結構男っぽかったのに

この私服のせいか…


「絶対、女装したらナンバーワンになれるよね」


「ぷっあははは、それ初対面の時も言ってなかったっけ?ははは
マジおもしれー」


大笑いしてるけど…
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