運命に従ってみた
そんな事をぼーっと考えているうちに
出勤時間へとなり…


再び、目まぐるしい日々が始まるわけで…


お客さんに、けなされる事も
ママに、理不尽に怒られる事も

酔っぱらいのお客さんに怒鳴られる事も、触られる事も


渉と一日に2~3回、ほんの数分電話で話すだけで


まぁ、いっか。なんて思えるほど

精神的に強くなってきた。

人間って、ほんと面倒臭くて単純な生き物だ。


なーんて、甘い現実が続くはずもなく


「おはようございます。
あれ…リエさん?」


「おはよう、真矢ちゃん。
リエちゃん、水曜日も出れるみたいで
今週から水曜日と週末に入ってくれるみたい」

ママがご機嫌にそう言っているけど


リエさんと会うのは、あの絡まれた日以来だ。


気まずいような気もするけど

気にしないふりをするのが一番かもしれない。
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