運命に従ってみた
まぁ、そんな私の思いとは裏腹に


珍しく女性のお客さんが来たと思ったら


「リエぴょん、来たよー」

「あー、かなえ来てくれたんだ!」


あのセミロングの金髪のお姉さまだ。

いわゆる、渉の元カノさんなんだけど

まぁ…当たり前だけど嫌な予感しかしない。


水曜日はお客さん少ないわけで

そのかなえさんって人に

ママとリエさんと私がつくのが現実である。


「ママとリエぴょん何か飲んでいいよー」


うん…、私はいない者という扱いか。


ママも気まずそうに
私の方をチラチラ見ているけど

何か飲んでいいって言われるまで飲んだらいけないのは当然であり

私は、耐えるしかない時間なのだ。
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