愛されることを知らない私は、御曹司様と出会い溺愛される
「奏吾さんが隣にいると、私は頑張れるの。ううん、ずっと隣にいなくてもいい。貴方の『頑張れ』の一言で前を向ける」

「奏吾さんの『可愛い』が一番嬉しいし、奏吾さんの『大好き』が一番胸が高鳴る」

「縁談相手が奏吾さんで良かった。大好きで大好きで堪らないの」



泣き出す私を見て、奏吾さんは私の頭を撫でてくれる。




「陽月、こっちを向いて」




「……?」




「キスしてもいい?」




拒否する理由なんてなくて、私は目を瞑った。



「愛しているよ、陽月」



優しいキスに頬が赤くなるのが分かった。
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