幼なじみの天才外科医に囚われたら、溺愛甘々生活が始まりました
「嬉しい。まさか、こんな風にプロポーズしてもらえるなんて思ってなかったの」


真衣は瞳を潤ませながら、俺の顔を見つめてくる。

あぁ……もう。本当可愛いやつだ。


「真衣、結婚しよう」


改めてそう言うと、俺は婚約指輪を真衣の左手薬指にそっと通した。

真衣はそれをジッと眺めながら、幸せそうに笑っている。


「ずっと大切にするね」
「あ、あぁ」

「花束も、嬉しい」


突然プロポーズをすることになり、手渡すことが出来なかったローズブーケ。

最初から最後まですべてぐちゃぐちゃになってしまったけれど、これはこれで印象に残るプロポーズになったような。


それから2人でディナーに出掛けたあと、真衣のことをじっくり抱いた。抱く度に可愛さが増していく彼女は、もう俺だけのものだ。

絶対に、誰にも渡さない。白石さんの嫌がらせを受けながらも頑張っていた真衣を、幸せにする。

横で幸せそうに眠る真衣の頬に、俺はそっとキスを落とした。


「あ、そうだ……」


あることを思い出した俺は、ベッドサイドに置いてあったスマホを手に取ると、メッセージアプリの画面を開く。

浜岡に、メッセージを送信しなければ。


『プロポーズ、失敗に終わったぞ』
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