婚約破棄したら『悪役令嬢』から『事故物件令嬢』になりました
6 貴方、不敬ですよ
「ざまぁは、勿論ルーカスとミシェーラね?」
「他に対象は居ないか、直ぐに手配させて調べるわ」
おらワクワクすっぞ! の期待で、エリィの瞳がキラキラ輝いています。
そうなんです、このひとは。
常日頃から面白いことはないか、って口に出すひと、なんだから。
エリィのおウチは、大きな声では言えないけれど、王家の影を仕切っている公爵家なので、調査は任せて! なんですよ。
そして、翌日。
卒業式を明日に迎えた昨日。
学園での最後の授業(卒業式のリハーサルね) が午前中に終わって、私はエリィの馬車に同乗して、王城へと参ったのです。
そして、そのまま第3応接室へ。
第3応接室は主に第3王子殿下のテディが使用する為のお部屋です。
そこには一足先に帰宅した (王城だけどテディのおウチだから帰宅で合ってるよね?) テディと、既に側近として彼の執務室で働く私の兄アレンの姿がありました。
テディの執務室を使用しないのは、他の人達も出入りするから。
(様抜き) ライオネルとカイル、そしてルーカス本人もいつ来るか、わからないから。
「ライオネル様はともかく、カイルには絶対に知らせちゃダメ」
エリィさん、ライオネルには様付けて、どうしてカイルは呼び捨てなの笑
「そうだな、カイルはエヴァのことになると、平常心じゃいられないみたいだし」
テディがそう言うと、兄も頷いています。
もしかして……そうなの?
私も薄々は気付いていました。
カイルが私のこと、どう思っているのか……
彼が幼い頃から私を見るその視線、それは……
「他に対象は居ないか、直ぐに手配させて調べるわ」
おらワクワクすっぞ! の期待で、エリィの瞳がキラキラ輝いています。
そうなんです、このひとは。
常日頃から面白いことはないか、って口に出すひと、なんだから。
エリィのおウチは、大きな声では言えないけれど、王家の影を仕切っている公爵家なので、調査は任せて! なんですよ。
そして、翌日。
卒業式を明日に迎えた昨日。
学園での最後の授業(卒業式のリハーサルね) が午前中に終わって、私はエリィの馬車に同乗して、王城へと参ったのです。
そして、そのまま第3応接室へ。
第3応接室は主に第3王子殿下のテディが使用する為のお部屋です。
そこには一足先に帰宅した (王城だけどテディのおウチだから帰宅で合ってるよね?) テディと、既に側近として彼の執務室で働く私の兄アレンの姿がありました。
テディの執務室を使用しないのは、他の人達も出入りするから。
(様抜き) ライオネルとカイル、そしてルーカス本人もいつ来るか、わからないから。
「ライオネル様はともかく、カイルには絶対に知らせちゃダメ」
エリィさん、ライオネルには様付けて、どうしてカイルは呼び捨てなの笑
「そうだな、カイルはエヴァのことになると、平常心じゃいられないみたいだし」
テディがそう言うと、兄も頷いています。
もしかして……そうなの?
私も薄々は気付いていました。
カイルが私のこと、どう思っているのか……
彼が幼い頃から私を見るその視線、それは……