婚約破棄したら『悪役令嬢』から『事故物件令嬢』になりました
13 ふたりにざまぁしても、心は晴れない
もしかしたら、になりますが。
ルーカスは補填の為にミシェーラに頼んで、明日以降にドレスを売ることも考えていたのかもしれません。
今宵一晩だけでも、愛するミシェーラを自分の色に染めて、彼女を飾り立ててあげたかったのかもしれません。
それこそ、今更想像しても無駄、なのでしょうが。
私達幼馴染みには、誰にも相談出来なくて、助けを求めることも出来ない。
そんな彼を可哀想だと、兄達は『犯罪』を見て見ぬふりをした。
今宵のパーティーが終わり、現実に戻ったときにルーカスに帰れる場所があるように、気付かないふりをして。
ルーカスのお父様は財務大臣を罷免されるでしょう。
ご自分から辞表を提出されたのではないので、退職扱いにはなりません。
お兄様は財務省に残られるのか、わかりませんが……
約束されていた将来は断たれた、と思います。
ルーカスの横領金額自体は大したものではなかったかもしれませんが、その傷は大きく深いものでした。
◇◇◇
「領地で、心を入れ替えてがんばるらしい」
後日、兄が教えてくれました。
幼い頃からルーカスを見てきたテディや幼馴染み達。
そして、お父様の財務大臣の人柄を知る多くの方々からの嘆願書もあり、ルーカスの沙汰は軽く済みました。
「ミシェーラとの、真実の愛はどうなったの?」
「そんなものは現実の前には消えたよ」
……あれから、父から教えられました。
私との婚約は、幼いルーカスが望んでくれたものだった、と。
だから、一時ミシェーラに気持ちが揺れても、彼は戻ってくると父は考えていたのだ、と。
私から相談された時、その事を伝えればよかった、と父は悔やんでいましたが。
いいえ、違う、それを伝えるのは婚約を結んだ最初にするべきでしょう。
浮気されてから「実は」なんて、聞かされても。
それこそ、もっと生理的に受け付けなくなる。
ルーミシェが真実の愛で結ばれたカップルだと思えたから、私はこの1年をやり過ごせたのですから。
ルーカスは補填の為にミシェーラに頼んで、明日以降にドレスを売ることも考えていたのかもしれません。
今宵一晩だけでも、愛するミシェーラを自分の色に染めて、彼女を飾り立ててあげたかったのかもしれません。
それこそ、今更想像しても無駄、なのでしょうが。
私達幼馴染みには、誰にも相談出来なくて、助けを求めることも出来ない。
そんな彼を可哀想だと、兄達は『犯罪』を見て見ぬふりをした。
今宵のパーティーが終わり、現実に戻ったときにルーカスに帰れる場所があるように、気付かないふりをして。
ルーカスのお父様は財務大臣を罷免されるでしょう。
ご自分から辞表を提出されたのではないので、退職扱いにはなりません。
お兄様は財務省に残られるのか、わかりませんが……
約束されていた将来は断たれた、と思います。
ルーカスの横領金額自体は大したものではなかったかもしれませんが、その傷は大きく深いものでした。
◇◇◇
「領地で、心を入れ替えてがんばるらしい」
後日、兄が教えてくれました。
幼い頃からルーカスを見てきたテディや幼馴染み達。
そして、お父様の財務大臣の人柄を知る多くの方々からの嘆願書もあり、ルーカスの沙汰は軽く済みました。
「ミシェーラとの、真実の愛はどうなったの?」
「そんなものは現実の前には消えたよ」
……あれから、父から教えられました。
私との婚約は、幼いルーカスが望んでくれたものだった、と。
だから、一時ミシェーラに気持ちが揺れても、彼は戻ってくると父は考えていたのだ、と。
私から相談された時、その事を伝えればよかった、と父は悔やんでいましたが。
いいえ、違う、それを伝えるのは婚約を結んだ最初にするべきでしょう。
浮気されてから「実は」なんて、聞かされても。
それこそ、もっと生理的に受け付けなくなる。
ルーミシェが真実の愛で結ばれたカップルだと思えたから、私はこの1年をやり過ごせたのですから。