婚約破棄したら『悪役令嬢』から『事故物件令嬢』になりました
17 彼の気持ちに気づかなかったの?~エリザベス
おぉ~とうとう言ったわね!
ライオネル、ってば……
彼が送別会に遅れてきたのは、エヴァのお父様の仕事先まで面会に行って、これから結婚を申し込ませてください、と挨拶に行っていたから、だって。
次の婚約相手は決めるのは娘本人で、親は関知しないことにした、と言われたらしいけれど、お父様だってきちんと挨拶されたら、悪い気はしないわね。
本人にもまだ何も言っていない段階で、親の許しを得ようとするなんて、エヴァの外堀を確実に埋めてくる辺り、さすがにライオネルは腹黒ね。
「君に結婚を申し込むよ!
だから、行くな!」
それを聞いた私以外の人の驚愕っぷりったら……笑える。
本当に今まで、ライオネルの気持ちに皆気付かなかったの?
まぁね、エヴァ本人さえ口を開けてる笑
私達が初めて顔を揃えたあの日。
5歳になったエヴァが初めて王城にやって来た。
同い年のテディと私、それから3歳上の公爵家のライオネルは遠縁だから、それ以前にもちょくちょく顔を合わせてた。
で、そこにアレンとカイルとルーカスが王妃陛下に連れられて、合流するようになって。
この時にはエヴァは居なかった。
でも、アレンが良く話していたから。
『僕の妹』の、あんな話、こんな話。
実は、アレン以外の私達5人には『妹』が居なくて。
テディは第3王子で末っ子。
ライオネルには5歳下の弟。
カイルには3歳上の姉が居て。
ルーカスは4歳上の兄。
私は一人娘。
それでまだ会ってもいない、アレンの妹が皆の妹になっちゃったのだ。
アレンが話す妹との、あれこれが。
皆とエヴァとの、あれこれになっていた。
私とテディとルーカスはエヴァと、同い年なのにね?
そして、念願のエヴァとの初対面。
艶やかな黒髪に、キリッとした青い瞳は、その眼差しの方角によって、灰色が混ざり、銀色が混ざり。
アレンは自慢の妹に鼻高々で。
ライオネル、ってば……
彼が送別会に遅れてきたのは、エヴァのお父様の仕事先まで面会に行って、これから結婚を申し込ませてください、と挨拶に行っていたから、だって。
次の婚約相手は決めるのは娘本人で、親は関知しないことにした、と言われたらしいけれど、お父様だってきちんと挨拶されたら、悪い気はしないわね。
本人にもまだ何も言っていない段階で、親の許しを得ようとするなんて、エヴァの外堀を確実に埋めてくる辺り、さすがにライオネルは腹黒ね。
「君に結婚を申し込むよ!
だから、行くな!」
それを聞いた私以外の人の驚愕っぷりったら……笑える。
本当に今まで、ライオネルの気持ちに皆気付かなかったの?
まぁね、エヴァ本人さえ口を開けてる笑
私達が初めて顔を揃えたあの日。
5歳になったエヴァが初めて王城にやって来た。
同い年のテディと私、それから3歳上の公爵家のライオネルは遠縁だから、それ以前にもちょくちょく顔を合わせてた。
で、そこにアレンとカイルとルーカスが王妃陛下に連れられて、合流するようになって。
この時にはエヴァは居なかった。
でも、アレンが良く話していたから。
『僕の妹』の、あんな話、こんな話。
実は、アレン以外の私達5人には『妹』が居なくて。
テディは第3王子で末っ子。
ライオネルには5歳下の弟。
カイルには3歳上の姉が居て。
ルーカスは4歳上の兄。
私は一人娘。
それでまだ会ってもいない、アレンの妹が皆の妹になっちゃったのだ。
アレンが話す妹との、あれこれが。
皆とエヴァとの、あれこれになっていた。
私とテディとルーカスはエヴァと、同い年なのにね?
そして、念願のエヴァとの初対面。
艶やかな黒髪に、キリッとした青い瞳は、その眼差しの方角によって、灰色が混ざり、銀色が混ざり。
アレンは自慢の妹に鼻高々で。