婚約破棄したら『悪役令嬢』から『事故物件令嬢』になりました
22 そして貴女は悪役令嬢に戻る~エリザベス
エヴァはお別れを言いに、ウチに来てくれた。
「で……結局、お断りしたの?」
「お断り、と言うのじゃなくて。
事故物件令嬢には優良物件令息は勿体無いのでは?と言いました!」
はぁあ~、もう!何で!かな!
何で、ライオネルを断る?
彼は優良中の最優良物件でしょうに!
エヴァ、もう貴女は事故物件じゃなくて、本物の残念令嬢だよ!
それも断り方がえげつない。
勿体無い、なんて言われて、そうですか、と諦めるライオネルじゃないでしょ。
それに、ライオネルなら、と身を引くつもりだったカイルまで、またその気になってるみたいだし。
あぁ……彼等の気持ちを考えたら、えげつないよ。
せめて、告白してきたライオネルだけでも、きちんと振ってあげてよ。
自覚なし、って始末におえないわね。
あの、ちょっと近寄りがたい宰相夫人のライオネルのお母様、モンゴメリー公爵夫人からも可愛がっていただいている情報は入手してるのよ!
あの御方がお姑さんになるなら、この先は社交界で上手く立ち回れるはずよ?
それなのに断っちゃったか……
だから余計なことなんだけれど、つい言ってしまった。
ニコニコしてご機嫌にしているエヴァに余計なことを。
「今は、すごく気分がいいの!
自分は自分だけのもので、これからはなりたいようになれる、みたいな……」
「ライが駄目なら、カイルは?」
「……あのー、私はセオドア・セブン以外の選択はしちゃいけないの?」
「で……結局、お断りしたの?」
「お断り、と言うのじゃなくて。
事故物件令嬢には優良物件令息は勿体無いのでは?と言いました!」
はぁあ~、もう!何で!かな!
何で、ライオネルを断る?
彼は優良中の最優良物件でしょうに!
エヴァ、もう貴女は事故物件じゃなくて、本物の残念令嬢だよ!
それも断り方がえげつない。
勿体無い、なんて言われて、そうですか、と諦めるライオネルじゃないでしょ。
それに、ライオネルなら、と身を引くつもりだったカイルまで、またその気になってるみたいだし。
あぁ……彼等の気持ちを考えたら、えげつないよ。
せめて、告白してきたライオネルだけでも、きちんと振ってあげてよ。
自覚なし、って始末におえないわね。
あの、ちょっと近寄りがたい宰相夫人のライオネルのお母様、モンゴメリー公爵夫人からも可愛がっていただいている情報は入手してるのよ!
あの御方がお姑さんになるなら、この先は社交界で上手く立ち回れるはずよ?
それなのに断っちゃったか……
だから余計なことなんだけれど、つい言ってしまった。
ニコニコしてご機嫌にしているエヴァに余計なことを。
「今は、すごく気分がいいの!
自分は自分だけのもので、これからはなりたいようになれる、みたいな……」
「ライが駄目なら、カイルは?」
「……あのー、私はセオドア・セブン以外の選択はしちゃいけないの?」