19時の待ち合わせは、恋の始まり。
「マナさん、僕と付き合ってみませんか?」
私の目を真っ直ぐ見て言う羽野さん。
「〜〜っ、」
(羽野さん............ズルいっ、、)
羽野さんの瞳は真剣そのもので。
熱を含んだ、甘い目.....................っ。
(羽野さんから目を晒さないよ............っ、)
でっ、でも付き合うって...............?
(私なんかで、羽野さんに釣り合うの?)
そんな不安が頭をよぎって...............
「ごめんなさい、」
そう言って、気づいたら。
私は、羽野さんの前から、
──────走り出していた。