「社会勉強だ」と言って、極上御曹司が私の修羅場についてくる
そう言われて、副社長の言葉が胸の奥で着火剤になって、溜め込んだ鬱憤に火がつくじりじりした感覚に改めて気づく。
トレーを持ったままの手に力が入り、ふたつにへし折ってしまいそうになるくらいだ。
「鹿山、お前には自分が気づいていないたくさんの味方や武器がある。ただ大人しいだけなんて思ってる奴らの、鼻の穴をあかしてやろう」
「でも、どうやって」
私には彼らを驚かせるような、武器なんて何も持ってない。
「まずは、俺を使え。これほど最高で極上の男は、そうは居ないだろう? 連れていったら絶対に驚くぞ」
にっと笑う副社長は、悪巧みでもしているかのようで……でもその顔には男の色気みたいなものも漂わせていて。
トレーを持ったままの手に力が入り、ふたつにへし折ってしまいそうになるくらいだ。
「鹿山、お前には自分が気づいていないたくさんの味方や武器がある。ただ大人しいだけなんて思ってる奴らの、鼻の穴をあかしてやろう」
「でも、どうやって」
私には彼らを驚かせるような、武器なんて何も持ってない。
「まずは、俺を使え。これほど最高で極上の男は、そうは居ないだろう? 連れていったら絶対に驚くぞ」
にっと笑う副社長は、悪巧みでもしているかのようで……でもその顔には男の色気みたいなものも漂わせていて。