「社会勉強だ」と言って、極上御曹司が私の修羅場についてくる
そんなミラクル人間をサポートする秘書課の一員として、私こと鹿山はるは第二秘書として働いている。
 機敏で頭の回転が早く優秀なタイプの皆に囲まれながら、平凡な私は今日も勉強させてもらいながら頑張っている。
 臨機応変などの刺激も多くて、上手く対応できると自信がわいてくる。私はこの仕事が大好きだ。
 だから、ずっとこの仕事は続けるつもりだ。
 結婚しても、子供が生まれても、ずっとずっと……その予定だったのだ。
「どうした? 俺の顔がカッコイイのは、いくら眺めても変わらないだろ?」
 お盆を持ってぼうっと昴副社長の顔を凝視してしまった。
 この人のポジティブさ、たまに見習いたくなる。
 
 
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