「社会勉強だ」と言って、極上御曹司が私の修羅場についてくる
顔見知りだけのパーティーの予定だったのだから、これでいいと私は思う。大人数が使った食器の片付けは本当に大変だろうし、なにより今倉くんは絶対に手伝わない。
なら、このかたちだって大正解だ。それをみんなの前で元カノを持ち上げて、笹井さんを下げる発言は大間違い。
心臓がぎゅうっとするけれど、この機会を逃したら今倉くんに直接言える機会は二度と訪れてはこないだろう。
ごくり、と息を飲む。拳を強く握る。
「……いまだから言うけど、今倉くんが手作り料理じゃないと機嫌悪くするから頑張ってただけだからね? それに、おいしかったともありがとうとも言わないところ、嫌だったから」
我慢して言えなかったこと、言ってやった。
今倉くんは「え〜、言ってたよ?」なんて言って軽く否定する。笹井さんは、このときだけは私の言葉に黙って頷いた。
なら、このかたちだって大正解だ。それをみんなの前で元カノを持ち上げて、笹井さんを下げる発言は大間違い。
心臓がぎゅうっとするけれど、この機会を逃したら今倉くんに直接言える機会は二度と訪れてはこないだろう。
ごくり、と息を飲む。拳を強く握る。
「……いまだから言うけど、今倉くんが手作り料理じゃないと機嫌悪くするから頑張ってただけだからね? それに、おいしかったともありがとうとも言わないところ、嫌だったから」
我慢して言えなかったこと、言ってやった。
今倉くんは「え〜、言ってたよ?」なんて言って軽く否定する。笹井さんは、このときだけは私の言葉に黙って頷いた。