フィクションすぎるこの恋は。
「あ、あぁ。うんっ!だよねぇ。」
愛想笑いをしながら頷いた。
「あーあ、やっぱ男バレのマネやれば良かった。」
「あーわかる!」
なんてこのあともずっと2人の間では男子の話をしていた。
私は時々怪しまれない程度に相槌を打って口を挟みながらも、適当に聞いていた。
恋なんて、いつになったら知れる感情なのだろうか。
そんな私の淡い疑問は飲み込んだパックジュースとともに打ち消えていった。