続》キミに…Kiss
・再び嵐の夜に
【 愛理:side 】
今日は朝から、いろんなことがあった。
あれからお昼休みにカスミちゃんが、あたしのクラスに来てくれて
『陸先輩に抱きついて告白したのは、愛理先輩が体育館にやって来たのが見えて、ただ意地悪しちゃっただけなんです。ゴメンなさい。ずっと…私、藤咲くんからも…陸先輩からも想われている愛理先輩が羨ましくてしかたがなくて』
頭を深く下げて謝ってくれた。
それと…もう1つ。
『愛理先輩のこと、羨ましいくらい…すきです』
と 言ってくれて、それにあたしは照れながらも『ありがと…』って笑って答えた。
あたしにもカスミちゃんの気持ちは、痛いぐらいわかる。
あたしだって、陸に振り向いて欲しくって…ずっと長い間片想いをしていたから。
でも、だからってなにをしてもいいって訳じゃない。