続》キミに…Kiss

でも その想いは届かず、優しい声と一緒に



「落ち着いたか?」



あっと言う間に、あたしは胸から引き離されてしまう。


「停電続くかもしんねぇ。ライトとかあるか?」


「ライトは1階にしかないけど、アロマキャンドルなら…そのテーブルの上にある」


「それでもいいか…」


立ち上がり、あたしから離れてキャンドルを見つけて陸がそれに火をつける。


小さな光の中に白く浮かんだ…広い背中を見てるだけで、だんだん胸が苦しくなってきた。


もう陸の胸の中に…あたしは入っちゃダメなのかな?



「ねぇ、陸……」


「……ん」


「あたしのことが…キライ?」

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