続》キミに…Kiss

アロマキャンドルの明かりだけが灯る…部屋の中。


ゆっくり後ろを向く陸と目が合った。


「だって、さっきも…すぐにあたしのことを引き離したでしょ?」


「あれは……」


「わかってる。今、陸に距離を置こうって言われてること。だけど……」



───ポタッ…ポタッ…



雷の怖さとは全くちがう恐怖で胸の中がいっぱいになって、涙が洪水のように溢れだす。


「陸のことが大好きなんだもん」


「…………」
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