続》キミに…Kiss
それから俺たちはすれ違っていたお互いの気持ちを通わせるかのように、はじめて体を重ねあった。
甘い香りがする柔らかい肌に触れるたびに、愛理が俺にドキッとするような表情を見せる。
そして…俺の脳を痺れさせるような甘い声を出す。
俺に見せてくれる…愛理のはじめてが愛しくて…かわいくて──・・・
もう誰にも愛理を触れさせたくないって思った。
細い首に顔を埋め…俺のモノっていう刻印をつけると
「……陸」
愛理が細い腕で俺の背中をギュッと抱き締めてきて、大事にしたいって想ってるのに衝動を止めなくなってきた。
それぐらい愛理のことが好きで好きで。
ただ優しく触れるだけじゃ…愛理が全然足りなくて。
「俺のモンにしていい?」
「……うん」
そうして俺たちは、その夜はじめて結ばれた。