続》キミに…Kiss
「まさか、お前あのことを言い出すつもりじゃないだろうな」
「そうだよ。あの大雨の日、あたしを……」
「わあ!?いきなりなにを言い出すつもりだよ。いいから、ヒナはもう喋んなっ!!」
頬をいつになく火山のように真っ赤にさせているパパが、ママの口を封じこめるように手で押さえた。
その行動にママが苦しそうにもがきはじめる。
「……!?」
けど、今日のママは強かった。
押さえられた手をバカ力で離すと、パパをキッと睨んで最終宣告をする。
「早く陸くんに言って!じゃないと…2人にダイちゃんがあたしにしたことを全部喋っちゃうから」
「だぁーっ!!ヒナ、黙れ!くそ。わかった。言えばいいんだろ」