続》キミに…Kiss

「笑わすなよ。目の下がパンダみたいになってるぞ」


「うるさいなっ!」


また目尻に現われそうになった涙を慌てて指でこすり、瞼をゆっくり開けると


そこに口を大きく開けた陸の満開の笑顔があった。


「なっ、なによ!この顔が好きで、あたしにプロポーズしたのは陸でしょ!」


「…だな。でも、ちょっと早まったかもしんねぇ」


「もうっ!人が感動しまくってるって言うのに早まったとか言わないでよ」


「ハハッ…」
< 187 / 190 >

この作品をシェア

pagetop