続》キミに…Kiss
やっぱり、どう考えたって ありえねぇよな。
なんで、壁1枚隔てたところにアイツがいるんだ?
「はぁ……」
今、どうして俺と彼女が1つ屋根の下、一緒にいるのかって?
全部話してたら、かなり長くなるから結論だけ言えばこうだ。
世間では絶対に信じられない展開だけど
俺がこうして、また日本に戻って来れたのは、まぎれもなくアイツの父親のおかげで。
俺の親父に何度も頭を下げ、責任を持って俺を預かると言ってくれたから。
そのことには、すげぇ…心から感謝してる。
けど、一緒に住む(同居する)にあたって、こんなことを父親から言われた。
あれはアイツと数カ月ぶりの再会をした…あの日の夜のこと。
───トントンッ…
『ちょっといいか?』