続》キミに…Kiss
あんたが邪魔するから、カッコいい陸が見えないじゃない!
怒りを込めて、さらに鋭い目つきでもう1度 敵を睨んだ。
それに相手がひるむかと思いきや……。
え、えっ?なに!?
「愛理…せんぱ…い」
さっきまでのおフザけモードはどこへやら
藤咲くんの見たこともない真面目な顔が、どんどんこっちに近づいてくる。
「なんなのよっ!?」
まさかまさかの…このシチュエーションは?
いや、ここは部活中の生徒が何人もいる体育館のど真ん中。
あたしが考えているようなことは、絶対にありえないに決まってる。
なんて…あたしが冷静に考えているうちにも
「ひゃぁ!?待って!キスは陸とじゃなきゃヤダからっ!」