続》キミに…Kiss

『えっ、はい……』


戸惑いつつ返事をすると、突然 部屋の中にアイツの父親が入ってきた。


部屋に入るなり、俺のために用意してくれた白い椅子に腰を下ろす。


『その辺にあるモンとか…何でもテキトーに使っていいから』


『……ありがとうございます』


『…………』


『…………』


それから2人の間に流れた長い沈黙。


急になんなんだ?…って思っていると



『なぁ?1つだけ俺と約束できるか?』



眼力のある瞳が俺を見つめ…こう告げた。


『ここにいる間は“ナシ”だからな』


『は?』

< 4 / 190 >

この作品をシェア

pagetop