続》キミに…Kiss
一瞬、お互いの目を見合せた…俺と愛理。
「バッ、バカか!なんつー話してんだよ!」
「だから、絶対にしてないって言ってるじゃないっ!」
手を大きく振って『あたしは絶対にしてません』と、自らの潔白を主張する愛理だけど
その言葉とは反対に本人は顔だけでなく、耳まで真っ赤になっていた。
はぁ……。完全にしてたな。コイツ。
あまりにもわかりやすすぎる反応のせいで、こっちの頭が痛くなってくる。
俺がお前にどこまで手を出していいか……。
わかんねぇで悩んでるっつうのに。
なに友達とそんな話してんだよ!
この後、俺たちはなんとも言えない気まずい雰囲気を残したまま家に帰った。