続》キミに…Kiss
つーか なんなんだ?
あのリアルすぎる夢は??
本当に夢だったのか?
今でもまだ信じられねぇし。
てか、あんな夢を見るってことは…俺って自分が思ってるよりも、かなりの欲求不満とか?
まぁ俺だって…フツーの男子だし。
「陸、どうかした?」
「……べつに」
「ねぇ、ホントになんにも隠してない?」
俺の顔を急に下から、心配そうに愛理が覗き込んでくる。
するとさっきまで笑ってた顔が、今度は眉間にシワを寄せてて。
「陸のこと…あたし、いつも見てるんだからね!ときどき、陸がため息ついてるのだってちゃんと知ってるもん」
なんて…意外なセリフを言ってきた。
「あたし、陸の彼女でしょ?陸が悩んでるのなら力になりたい」
「……お前」
「それにもう隠しごとは…ヤダよ」
1度は遠く離れ離れになった俺たち。
俺の手を握ってる自分の手にさらに力を込めてきたのは、愛理の不安な気持ちの表れなのかも──・・・
「……ああ」
俺も握り返して愛理の気持ちに応えた。
「じゃぁ、約束ねっ!」