続》キミに…Kiss


えっ、なんで!?


その人物を見て声も出ないくらい…あたしはビックリしまくりで。


「声をかけようと思ったら、2人が仲よく内緒の話をしてたからオレも聞きたくなって入っちゃいました」


「どうしてここにいるのよ!」


「先輩の顔がさぁ~見たくなって来ちゃった」


「あぁ。もう……サイテーだ」


「愛理先輩、ひでえなぁ。オレの顔を見てサイテーとか言うんだもん」


「って言うか、なんで2年の教室に来てるのよ」


そこにいたのはみんなも、もうわかってると思うけど…そう。あの彼……。



バスケ部で1年生の……藤咲くん。



「なんでって、それはさっきも言ったじゃないですか。愛理先輩の顔が見たかったから来たんです」


「もう~っ!そんなこと、どうでもいいから。人の話を盗み聞きしないでよ!」


「だって好きな子のことなら、なんでも知りたいでしょ?」


うぅ……確かに知りたい。


今、陸が考えていることか、なんで難しい顔をしてるのか…知りたくてたまらない。


大好きな陸のことなら、なんだってそうだ。


てか、今そんなことを考えてる場合じゃなかった!


藤咲くんに大変なことを聞かれちゃったんだ。
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