続》キミに…Kiss
「よく言われます。私、ふけ顔だから…」
「間違えちゃってゴメン!えっと、そうじゃなくて……。大人っぽくて美人さんだから そう思っただけなの」
「普段からよく言われる。全然気にしていませんから」
そんなことを言いながらお互いの顔を見て笑う。
ちょっと困ったように笑う…女の子。
笑うと、口元の横にできる小さなえくぼもかわいいなって思った。
「ホントにゴメンね。紹介が遅れちゃったけど、あたしは2年の早川愛理って言うの」
「図々しいと思うんですけど、愛理先輩って呼んでもいいですか?」
「なに言ってるの。全然図々しくなんかないよ。カスミちゃんの好きに呼んでくれたらいいし。てか、あたしの方が勝手にもうカスミちゃんって呼んでるね」
「クスッ。嬉しいです。じゃあ、私も愛理先輩って呼びますね!」
「うん。それよりあたしに用でもあった?」
「あっ、はい。実は 突然なんですけど…私、バスケ部のマネージャーになりたくて」
「マネージャーに!?」