続》キミに…Kiss

新しいマネージャーが現れた。


まだ慣れないのか…ちょっとオドオドしながら、俺と龍二にスポーツドリンクとタオル差し出す。


「ああ。サンキュ……」


「カスミちゃんだっけ?もう仕事は慣れた?」


「あっ、はい。先輩たちが優しいですから」


素っ気ない返事しかできない俺とは反対に、いつでもどこでも誰にでも馴れ馴れしい…龍ニ。


ホントお前ってヤツは……。


そう龍二に呆れていたら、なんか…妙に視線を感じた。


「なに?」


「いえ。別に……」


それは小野寺の視線で俺と目が合うなり、今度は露骨に視線を逸らされた。
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