続》キミに…Kiss
やっぱり目が合うと、すぐにパッと目を逸らされる。
けど、なにかを言いたそうな……。
そんな瞳でこっちをずっと見ていたんだ。
それから練習を終え、まるで競い合うかのように俺と龍二はユニフォームから制服に着替えた。
「じゃ、オレは先に帰るわ!早く行ってやんねぇと、愛理ちゃんが待ってんじゃね?」
「つか、いつも待たされてるのは…むしろ俺の方だし」
「ハハッ。愛理ちゃんに無反応だったお前が、そんなに優しくなるなんて思ってもなかったよ」
「うっせぇ。早く帰れ」
「じゃあな!」
結局、2人ほぼ同時に着替えを終了し、龍二が先に部室から出て行った。
「俺も行くか。って…アレ?龍二がくだんねぇこと言うから、バッシュ、体育館に忘れちまったじゃねぇか」
♪ ~ ♪ ~
急いで体育館へ戻ろうとした…俺のポケットの中でケータイが鳴った。