夜の帝王の一途な愛
なんて素敵なの、優しいし、かっこいいし、私には勿体ない。
「あゆみ、聞いている?」
彼の言葉で我に返った。
「ごめんなさい、なんでしたっけ?」
彼は呆れたかのように私を見つめていた。
「夕飯肉じゃが」
「あっ、分かりました」
彼との生活がずっと続けばいいなあと、心から神様にお願いした。
夕飯を食べ終わり、彼はまた思いもよらぬ事を提案した。
「明日、仕事夕方からだから、昼間指輪買いにいこう」
えっ指輪?どういう事?私は尋ねた。
「指輪ってどういう事ですか?」
彼は優しく微笑んで答えてくれた。
「俺とあゆみの結婚指輪」
えっ、結婚指輪?ちょっと待って、頭の中はまるで、突然嵐が来たみたいにグルグルと回り始めた。
「俺達結婚したのだから、指輪プレゼントして当たり前だろ」
なんて答えていいか、言葉を失った。
この人の考えに私着いていけてない。
そしてまた、彼は信じがたい言葉を投げかけた。
「あゆみに指輪はめてほしい、俺の大切な人だから」
次々と私の予想を遥かに超えた言葉が飛び出してくる。
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