夜の帝王の一途な愛
「大丈夫です、すみません、ご心配おかけしてしまって・・・」
宮田さんがエレベーターの階数ボタンを押してくれた。
エレベーターに乗り込み部屋に向かった。
部屋に入り、ソファに私を座らせて、彼は私と目線を合わし、言葉を発した。
「あゆみ、何を怒っているの?」
「怒ってなんかいません、友梨ちゃんはすごくいい子ですよ、付き合ったらどうですか」
「はあ、何言っている?」
「若いし、かわいいし、同世代だから話合うと思いますよ」
「あゆみとだって話合うよ」
「それに私連絡取ってみようかなって思って・・・」
「誰と?」
「元旦那さんと、友梨ちゃんが待っているかもしれないって、後悔しているけど連絡出来ないのかもって・・・」
「嫌な思いしただろう?俺に文句ぶつけていたじゃないか、それに待ってないよ」
「なんでそんなひどい事言うのですか?」
「俺と同じ年だろ?若い子とよろしくやっているよ」
「麻生さんもそうですか?」
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