夜の帝王の一途な愛
第九章 忍び寄る影
「俺はあゆみを口説いているのに、その相手から他の女性を薦められるとは、俺の気持ちは全然伝わってないのかよ」
「私相手じゃ、心変わりするかもしれないじゃないですか、二十代のかわいい子の方がいいに決まっているし・・・」
「俺は元旦那とは違う、心変わりなんかしない」
彼は私を抱きしめてキスしようとした。
私は咄嗟に顔を背けた、しかし彼は背けた私の顔を自分に向けて唇を重ねた。
嫌じゃない、寧ろ望んでいた彼とのキス、そして彼の愛情溢れる愛撫。
彼は私をベッドに運び「俺を愛してくれ」そう言うと、キスの嵐を私に浴びせた。
「駄目」と言いながら身体は正直で、彼に抱かれると歓びに胸が高鳴る。
彼を愛している気持ちに嘘偽りはない。
彼と一つになり私は最高潮に達した。

第九章 忍び寄る影

私の怪我はだいぶ回復に向かっていた。
ある日、本社の社長から話があると食事に招かれた。
私は松葉杖を使い歩けるようになったので招待を受けることにした。
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