夜の帝王の一途な愛
「あゆみさんが苦しんでいるのに、あいつだけわからないなんて、不公平じゃないか」
「ひどい！加々美社長には関係ない事です」
「どうしてそう言い切れるの、僕の気持ちは前から伝えてあるはずだ、君が苦しんでいる姿は見ていられない」
私は彼が心配になった、彼は元旦那に対して許せない気持ちが強かったから・・・それが自分だなんて知ったら、彼はショックを受けるだろう。
どうすればいいの？
私はとにかくこの場から離れる事にした。
「すみません、私帰ります、失礼します」
「ちょっと待って、彼に会ったらまた別れを切り出される、あゆみさんが辛い思いをするよ」
「私の事より彼のショックの方が大きいと思います、そんな彼を放っておく事は出来ません」
私はその場を離れる為に、車から降りた。
加々美社長は私を追って腕を掴み抱き寄せた。
「あいつにだけは君を渡したくない」
加々美社長は私の唇を塞いだ。
「イヤ！何をするのですか」
「何って僕がどれ程君を愛しているかわからないのか」
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