夜の帝王の一途な愛
「麻生さんの頭痛は処方しましたお薬で改善されると思います、実は記憶がまばらではありますが戻っているようです」
「はい、今私が妊娠中の記憶があるみたいでビックリしました」
「そうでしたか、様子を見て頂けますか?」
「はい、わかりました、あのう私流産したので、その事実を伝えたほうがいいでしょうか?」
「事実は事実として伝えてください」
「わかりました、ありがとうございました」
「すっかり記憶が戻るといいですね」
「はい」
私は診察室から出た。
「麻生さん、お待たせしました、お薬貰って帰りましょう」
「ああ、そうだな、先生の話はなに?」
「うちに帰ったらお話しますね」
彼と私はマンションに戻った。
「麻生さん、お薬飲みましょう」
「それより先生の話はどんな事?」
「頭痛はお薬で改善されますって、それから記憶が混濁しているみたいなので様子を見てくださいって」
「記憶が混濁って」
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